カルです。
年金に関してドツボにはまったので、その備忘録です。
社会保険庁から日本年金機構になってから、はや10年が経ち、どんだけサービス向上されてるかと思いきや、逆にガラパゴス化が酷いと感じたので、ここに記しておきます。
目次
- 特に重要な「住所の一致」
- ねんきんネットのパスワードは再設定不可
- 住所不一致でユーザIDの発行が却下
- 日本年金機構の登録住所が古い
- 妻あての「ねんきん定期便」は届く
- 基礎年金番号とマイナンバーの紐づけ
- やっぱり教えてくれない相談窓口
- マイナンバー同期による住所変更は【2018年3月5日】から
- 最新の住所は「住基ネット」から取得
- マイナポータル→ねんきんネット登録がベスト
- ねんきん関連のまとめ
特に重要な「住所の一致」
特に重要なことを先に書くと、年金関係の手続きは、『日本年金機構に登録されている「住所」と「現住所」が一致していること』が重要です。これが異なると、本人確認がNGになるため、何をやるにしても先に進めません。
もちろん住所が変わった時に、会社が住所変更の手続き(厚生年金の場合)をやってくれていれば問題ないのですが、うちの会社のように、住所変更がされていないこともあるので、自身で日本年金機構に確認をした方がよいと思います。
ねんきんネットのパスワードは再設定不可
ことの始まりは、ねんきんネットの「ユーザーIDとパスワード」がわからなくなったこと。この場合は、あらためて「新規登録」をする必要があります。
この時点で、面倒だなーと思いつつ、新規利用登録ページから申し込みました。
一般的な会員サイトのように、登録済みのメールアドレスに、パスワード再設定のURLを通知すればいいものを、わざわざ新規登録させるとか意味不明。
「ユーザIDのお知らせ」のハガキを郵送するのに5営業日かかるという、どんだけアナログなんですかね。この郵送料も我々の年金保険料から出てると思うと腹立たしい。
住所不一致でユーザIDの発行が却下
そして、6日後に「ユーザIDのお知らせ」のハガキが届きました。中をみたら、あらビックリ。そこには、【「ねんきんネット」お申し込み結果お知らせ】と称して、「郵便番号」と「住所」が日本年金機構の登録情報と一致しないという理由でユーザIDが発行されなかったという結果報告でした。
おやおやおや!?
日本年金機構の登録住所が古い
ということで状況を確認するために、日本年金機構の相談窓口(0570-058-555)に電話してみました。
結論としては、日本年金機構に登録されている「住所」が古いことがわかりました。
どうやら10年前に住んでた住所のようでした。
こうなると、「住所不一致により、本人確認が取れないのでお答えできません」とオウム返し。
対策としては、(厚生年金加入者の場合は)会社から住所変更届を出してもらう必要があるとのこと。
この電話から判明したことは、10年前に会社から日本年金機構に対する住所変更手続きがされていなかった、というオチになります。⇒会社のミス
妻あての「ねんきん定期便」は届く
不思議なのは、最近、妻(第3号被保険者)のねんきん定期便が届いたこと。
妻の分だけは、新しい住所に切り替わっていることになる。納得がいかないので、いろいろと調べてみました。
そして見つけたのは、マイナンバーとの紐づけ。
基礎年金番号とマイナンバーの紐づけ
年金に加入している方が引越したときの手続きを読むと、基礎年金番号とマイナンバーが紐づけられていると、住所変更届が不要と書いてあります。
もしかしたら、マイナンバーの関係で妻の分だけ住所が変わったのかもしれない。
会社にはマイナンバーを報告しているので、紐づけは終わってるのではないかと。
そうであれば、次にマイナンバーの紐づけの状況を確認したいと考え、2回目の年金相談(電話)をしてみました。
やっぱり教えてくれない相談窓口
今回は、基礎年金番号とマイナンバーの紐づけ状況を確認したかったのですが、結論としては、2回目も「住所不一致」により、教えてくれませんでした。ぐぬぬ
とにかく、「会社から住所変更の手続きをやってください」とのこと。
旧住所を番地も含めて正しく伝えられたのだから、それで本人確認を許容すべきではないか。むしろ、現住所だけの確認だと、郵送物を盗まれたら、簡単に成り済ませるじゃないか。
と、日本年金機構のマニュアルどおりの対応に終始イライラさせられました。
マイナンバー同期による住所変更は【2018年3月5日】から
そしてわかったのが、仮に基礎年金番号とマイナンバーが紐づけられてたとしても、住所変更の同期がされるのは、2018年(平成30年)3月5日以降なんだそうです。
参考)日本年金機構はマイナンバー(個人番号)を何に利用するのでしょうか。
つまり、基礎年金番号とマイナンバーが紐づけがされたとしても、それ以前に引っ越しをした人は、住所は変わっていないことになります。
最新の住所は「住基ネット」から取得
妻の「ねんきん定期便」が届くのが謎なので、確認しようと妻に電話を交代して、本人特定の質問に回答していきますが、なんと「住所」の確認で、登録情報が不一致となりました。
ここからまた衝撃の事実なのですが、「ねんきん定期便」って、あて先不明になった場合、住基ネット(住民基本台帳)の「住所」に郵送しているとのこと。
参考)送付されてきた「ねんきん定期便」の「お客様へのお知らせ」欄に「<重要>住所確認のお願い」と記載されていますが、どうすればいいですか。
それができるのなら、年金相談の本人確認もマイナンバーに登録してある「住所」で確認できるではないか。逆の言い方をすれば、引っ越しをしたとしても、古い住所で本人確認をパスできちゃう現在のシステムは、明らかにおっかしー。
また、日本年金機構は、そもそもマイナンバーと紐づけされた時点で「住所」情報を削除してもいいはず。そして、ねんきん定期便の送付など「住所」が必要になった時にマイナンバーから最新の「住所」を取得すればよい。そういうデータ共有のためのマイナンバー制度です。
マイナポータル→ねんきんネット登録がベスト
2020年9月から、マイナポータルからも「ねんきんネットの利用登録」ができるようになっています。マイナポータルは登録済みなので、こちらを利用した方が(ハガキによる郵送より)スマートです。
とはいえ、マイナンバーと日本年金機構の「住所の不一致」が起きてる状況だと、こちらも失敗しそうなので、まずは会社からの住所変更手続きが終わるまで、3週間ほど待つ必要がある。
ねんきん関連のまとめ
ということで、まとめです。
- ねんきんネットのID/パスワード忘れは、新規利用登録(ユーザID発行)となる
- 新規利用登録(ユーザID発行)は、ハガキによる郵送で5営業日かかる
- 新規利用登録は、現住所が合っていないと、ユーザIDが発行されない
- 厚生年金加入者の場合は、会社から住所変更をしてもらう必要がある
- 日本年金機構の住所変更手続きには、3週間ほどかかる
- 現住所が合ってないと、電話による年金相談も不可(個人特定NG)
- ねんきん定期便は、住所変更なくても、住基ネット情報から新住所に届く
- マイナンバー連携による住所の同期(住所変更)は平成30年以降
- 現在は、マイナポータルからねんきんネットの利用登録も可能